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官と民の壁、職種の壁、年齢の壁・・・
私たちの身の回りにある様々な目に見えない「壁」をCross-overし、
多様な「人財たち」がより良い社会の実現に向けて協働するきっかけを創り出す触媒、
それが官民協働ネットワーク Crossoverです。
     
2017年5月



Crossover 農村トリップ in 群馬


~農業農村の開拓者たちから次世代の若者への挑戦状~






「食と農の心の距離を近づける」をコンセプトに開催した本トリップ。



その結果私たちが得たものは、

「いただきます」の向こう側にある多くの方の喜び、苦労、感謝の気持ち

そして、山野荒地を切り拓いた偉大なる先人達から、

今の時代を生きる私たちへの「開拓者精神」という名の挑戦状でした。



濃密で熱い対話と体験に基づく2日間の記録です。




農村フィールドトリップ報告書 [PDF]




そのサマリーの一部を以下に引用します! 詳細は、是非報告書をご覧下さい!




① (有)農園星ノ環:開拓者魂のバトンリレー

見渡す限りの荒野に立ち、生きるために作物を育て、その水を得るために山奥の開墾に勤しんだ。それが今の美しい農村風景を作り、そして今や毎年実りの秋を迎えることができるに至る。先人達の偉業は容易なことではない。人はそこまでしなければ生きていけなかった。

それを思うと、360度見渡す限り私たちを取り囲む山のなかで開墾された美しい田園や山奥のレタス畑は、胸が詰まるような景色であった。祖先が未来を信じて、子や孫達にいのちの環をつなぐために、気の遠くなるような労力をかけて切り拓いたのであろう。

農から生まれる喜びの種を蒔き続け、その実りを共にすることで広げていく共感の環。野菜と共に自分達も育ちながら、誰もが夢を描き、夢を叶える人となることを目指し、「今、ないものを創り出す」という開拓者魂のバトンリレーを星ノ環さんから受け取りました。


② 長谷川農園:異業種との協働を通じた起業家魂

前橋の魅力を広く発信するために、菓子・総菜・弁当等の製造及び販売を行う女性起業者たちが中心となって設立した「まえばしマジョーラ」。
地域の食を通じて人を育て、おいしさを提供することで笑顔を生み出し、共感によってコミュニティを広げる。

地域の生産者、住民、学校、行政の異業種の方と協働し、地域の教育ファームとしての農業システムを作っていこうとする起業家スピリットを感じました。


③ 富岡製糸場:歴史の積み重ねの中で繋がる先人の思い

私たちの心を結びつけてくれるものの一つに歴史がある。それは、必ずしも戦争や革命といった一時的なものだけではない。

時代を支えた先人達の日々の暮らし、喜び、苦労、努力・・・これらの積み重ねに心を馳せ、先を生きる子孫のために一心不乱に道を切り開いた先人達の魂を心に刻もうと私たちは誓った。

④ 南牧村:農村景観と重なる人の心の美しさ


2014年5月、有識者でつくる「日本創成会議」が、2040年時点での各自治体の人口予測に基づいて発表した「消滅可能性都市」と呼ばれる896自治体。
その中で消滅する可能性のある自治体のトップに挙げられたのが、ここ群馬県の南牧村。

しかしながら、南牧村への移住者は増えている。

今回、Crossoverとの協働の架け橋となってくれた、なんもく大学発起人の田中ひろみさんが力強く語ってくれたのは、消滅する可能性が日本一高いと言われた南牧村は、日本一、生きる力のある、強くて、あったかくて、元気で、美しい村だと言うこと。

農業やエネルギーも自給自足、地域が互いに支え合い暮らしている南牧村―そこにはお金に頼らず幸せに生きる「なんもく力」がある。

多くを語らずとも南牧村の皆さんから満ちあふれる「生きる力」と「愛」。そこにあるのは農村や山村の景観の美しさだけでない。そこで暮らしを営み、
「もてなし」と「しつらい」の精神を背中で語る村民の方の心の中にこそ、南牧村の本当の美しさ*があった。

豊かさと不便さが同居する山村。南牧村では村中がゆったりとした深い呼吸をしながら、柔らかな安心感に包まれている。
そこには、暮らしを支える自然や他者を尊く思い、感謝する心がある。その心が重なるからこそ、南牧村の風景に美しさを感じざるを得なかった。

現代の私たちが忘れかけている日本的な美学や原点。
物質的に豊かな時代を生きる自分たちが、「なんもく力」に学び、できることは何か。南牧村を取り巻く柔らかくあたたかい空気が、私たちの背中を後押ししてくれている気がした。


■ 理屈を越えて先人と心で共鳴する力と豊かな感性

群馬の農村で全身の五感をフルに使いながら、早朝からせわしく始まり、そして時にゆっくりと流れる農村の時間の中で、体と心を柔軟にし、無理に言語化することなく肌で農村を感じた。先人達から受け取った「挑戦状」と「理屈を越えたパッションと共感の環」。

それは現代と言う物差しで測れば、一見、泥臭く、暑苦しく、古くさい時代遅れのものかもしれない。しかし、それは同時に私たち日本人が何か新しいものを見出そうとするとき、そこに「日本人的な何か」を求める時、その原点として農村があるのだろう。

それは実際に現地に行き、直接肌で触れ、対話をし、心を通わせなければ得られなかったかもしれない。
先人の想いに共鳴し、心で感じ、そして豊かな感性を育んだことこそが、農村トリップの学びであった。その想いや知恵を、現代を生きる私たちの共通の宝として活かしていきたい。

そして、今回感じ取った農業や農村の魅力、そこから学んだ生きる力や先人の想いを発信し、人と人を、そして農村を繋いでいきたい。Cultureという言葉は「耕す」に由来する。土と心を耕すことで、先人は文化を築き上げた。

先人達が耕し続けてきた開拓者精神に学び、農村の先人達の想いをCrossover(架け渡す)しながら、私たちも新たな未来を耕し、切り拓いていきたい。

官民協働ネットワーク Crossover
スタッフ 二宮聖也



農村フィールドトリップ報告書 [PDF]




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