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官と民の壁、職種の壁、年齢の壁・・・
私たちの身の回りにある様々な目に見えない「壁」をCross-overし、
多様な「人財たち」がより良い社会の実現に向けて協働するきっかけを創り出す触媒、
それが官民協働ネットワーク Crossoverです。
     

2015年2月28日開催
官民協働ネットワーク Crossover主催 異業種政策ワークショップ実施報告


再設計!日本経済・社会の仕組み

~ 人口減少に適応できる経済・社会の構築に向けて ~


1.全体総括    2.スタッフからのプレゼンテーション報告    3.ディスカッション報告    4.今後の予定
グループA  グループB  グループC  グループD  グループE  グループF  グループG  グループH


1.全体総括と参加者アンケートの結果

官民協働ネットワークCrossoverは、現在日本が直面している最も困難な課題として「人口減少社会への適応」に着目、異業種間のディスカッション、政策ワークショップ、そしてスタディ・トリップなどを通じて、この課題について様々な角度から認識を深め、私たち一人一人がそれぞれの立場でとるべき対応や行動について議論しています。

2015年2月28日に東京医科歯科大学にて開催した「異業種政策ワークショップ」では、
「少子高齢化を伴う人口減少が進むA市(尼崎市)が直面する諸問題への解決策提示」をテーマとして、国-地方、官-民、そして年齢、業種などの壁を越え、共通の課題にともに向き合う協働作業に取り組みました。

13:30にスタートしたワークショップは18:30まで6時間続き、その後に続く懇親会の終了は23:30、計10時間以上のウルトラ・マラソン・セッションでしたが、会場は常に熱気、多彩な意見、意表を突くパフォーマンス、そして笑いと共感に包まれていました。今回は、首都圏を中心に、北は北海道や岩手県釜石市、西は長野県、岐阜県、三重県、福岡県、大阪府、広島市など、全国から約80名の皆さんに参加いただきました。御多忙の中、足を運んでいただき、ともに素晴らしい学びの空間を創って下さった参加者の皆さん、本当にありがとうございました。
なお、参加された皆さんにご記入頂いた アンケート を取りまとめましたので、以下にまとめた議論のサマリーと併せてご覧下さい。

今回の「異業種政策ワークショップ」では、約80名の参加者が、8つのグループに別れた上で、一人一人が「‟A市”市長のアドバイザリー・ボードメンバー」であるとの想定の下、
「①人口減少が進み、様々な問題が発生している‟A市”にとって、市民や行政が今向き合うべき、最も重要な課題は何か、②その課題を解決するために、あなたが考える市民(あなた自身)と行政(市役所)が最優先で取り組むべきアクションは何か」の二つの課題について、市長に提言することを目的に行いました。
「政策提言」を目的として行うワークショップ形式は、これまでCrossoverが「特定の政策課題について視野を広げ、深めること」を目的に主催してきた「異業種ディスカッション大会」とは異なる初の試みであったことから、スタッフは、事前ミーティング等において、テーマ設定、議論の仕方、及び視点等について何度も議論を行い、試行錯誤を重ねてのチャレンジとなりました。

日頃は異なる分野で働いている初対面の参加者10名が織り成す各グループの議論では、まさに十人十色の意見が出され、グループで1つの提言をまとめるという協働作業は簡単ではありませんでしたが、互いの意見に耳を傾け合い、共通点を見出しながら議論を進めるプロセスから、大きな学びを得ることが出来ました。また、8つのグループが、それぞれの議論の内容や提言を会場全体と共有するために行ったグループ・プレゼンテーションでは、Crossover初となる寸劇も披露されるなど、各グループの持ち味が発揮されました。

今回議論した尼崎市の事例のように、現在、私達が直面している問題の多くは、様々な原因が互いに複雑に絡み合い、解決の糸口がつかみにくいものばかりです。一方で、私たちは情報の洪水に圧倒されながら、自分の持ち場に引きこもりがちではないでしょうか。

こうした状況において、問題の本質を見極めた上で、人々がそれぞれの強みを活かし、弱みを補い合いながらその解決に向けて協働していけるムーブメントを仕掛け、仕組みを創り上げていくプロセスのファシリテーションが、これまで以上に、政治、行政、ビジネス、NPO、大学、メディア等のそれぞれの現場で、求められていると感じています。このような視点と行動は、日本全体の人口減少のペースを緩和し、また、日本の制度や慣行を人口減少社会に適応させていく上でも、非常に重要なポイントになると考えます。そして、
私たちCrossoverスタッフは複雑な社会問題解決の力となるべく、こうした問題意識をもって、会員の皆さんとともに、Crossoverの活動を通じて「問題発見・設定力」と「ファシリテーション力」を蓄え、高め、そして発揮していける人財を目指していきたいと思っています。

今回のイベントで出された貴重な意見を一人一人の記憶にシッカリと残すため、そして社会に向けて発信していくために、以下のとおり、スタッフからのプレゼンの概要と、グループ・ディスカッションにおける各チームの議論をまとめています。今回参加された方も、残念ながら参加がかなわなかった方も、御覧いただければ幸いです。

官民協働ネットワークCrossover
スタッフ 田中 里沙


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2.スタッフからのプレゼンテーション報告

始めに、スタッフの田中里沙より、「Key Message」として、日本の人口減少の状況と、前回ディスカッション大会(開催日:2014.12.14、テーマ:人口減少はそもそも問題か?)における議論の内容を紹介したうえで、今回のテーマを以下のように提示しました。
 あなたは、とある‟A市(尼崎市)”のアドバイザリー・ボードメンバーの一人として、

①人口減少が進み、様々な問題が発生している‟A市”にとって、
  市民や行政が今向き合うべき、最も重要な課題は何か
②その課題を解決するために、あなたが考える市民(あなた自身)と
  行政(市役所)が最優先で取り組むべきアクションは何か

市長に提言することが求められています。
※プレゼンテーションの詳しい内容は、プレゼンテーション資料1 をご覧ください。

なお、CrossoverスタッフがA市(尼崎市)をケースとして取り上げたのは、モノづくり産業の苦境や高齢化に伴う税収減や財政悪化や拡大する格差への対応といった課題に直面するA市は、日本の近未来の写し絵であり、日本の未来の課題を先取りしている「課題先進都市」と考えたためです。A市の課題と向き合うことで、今後日本全体の課題とその解決策を考えていく上で、「地に足の着いたヒント」が得られるのではないでしょうか。

次に、A市のモデルである兵庫県尼崎市の現状について、2014年夏までの3年間、尼崎市理事として勤務したスタッフの福嶋慶三がプレゼンテーションを行いました。
※プレゼンテーションの詳しい内容は、プレゼンテーション資料2 をご覧ください。

なお、今回は、『パン工房・ハッピー』さんから5種類のパンの提供をいただきました。
『パン工房・ハッピー』さんでは、知的障がいを持つ24名の方々が、パン職人さんの指導を受けながら、天然素材を使ってパン、ラスクやクッキーを作っておられます。

Crossoverスタッフの田中健一が、知人の方から紹介で、工場見学に行かせていただき、熱心にパン作られている皆さんを応援したいという思いで、今回Crossoverの場で紹介させていただきました。

○ 運営主体:社会福祉法人 明星会 パン工房・ハッピー 就労継続支援B型(ここで訓練を受け一般企業に就職する)

○ 住所:神奈川県南足柄市塚原721-1  ○ 電話:0465-72-3033  ○ 営業時間:9:00~16:00(定休日:土・日・祝日)

○ HP: http://www.kanagawa-id.org/takenoko/sisetu4/


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3.ディスカッション報告


グループA


ファシリテーター 池田洋一郎 (所属:財務省)

メンバー構成 国家公務員2名、地方公務員1名、会社員3名(コンサルティング・ファーム、メーカー)、メディア1名、団体職員1名、NGO職員1名
年齢層 20代:3名、30代:3名、40代:1名、50代:2名

グループの提言 ① A市が直面している最大の課題:問題設定・解決能力の高い人財の呼び込みと定着
② 取るべき対応:市長直下の官民協働プロボノ・タスクチームの設置

主な議論 ☆ 導入:グループ・メンバーの問題意識等

○ A市による企業・人の誘致の成功が、周囲の自治体からの人材・企業の流出によってもたらされるのであれば、日本全体としては、問題解決とはならない。従って、近隣自治体も含めた地域全体、あるいは日本全体にとって最適な解決策を考える視点が必要。
○ A市の中でも、様々な特性やアイデンティティが混在していることを忘れるべきではなく、地元の特性を把握し、そのニーズに応えるという視点と、より広域の地域や日本全体の全体最適を図る視点の二つのバランスを取ることが必要。
○ 「A市」という行政区画にとらわれた発想ではなく、そこで生活する市民や、通勤・通学をする生活者の視点で検討をするべき。

☆ 議題1:人口減少が進み、様々な問題が発生している‟A市”にとって、市民や行政が今向き合うべき、最も重要な課題は何か

○ 従来型の製造業への依存が続く結果、尼崎市としての「稼ぐ力」が低下。これが市税収、市民の所得の低下をもたらし、さらに市の行政サービスや生活環境等の“アメニティ”の劣化がもたらされつつある。従来型の産業を誘致しても、パナソニックの例が示す通り、新興国との価格競争等により定着しない可能性が高い。以上より、「稼ぐ力を取り戻し、継続的に高める」ための産業構造の質的・量的な転換が最大の課題。

○ A市の人口減少の主な理由は、小学生に上がるくらいの子供を持つ世帯の市街転出による社会減。公立小・中学校教育の質が悪いこと、あるいはそうしたイメージが定着していることが背景として挙げられている。また、A市には保育所や病児保育施設が充実している等の魅力も多くあるにも関わらず、それが市民や近隣市町村に伝わっていない。従って、「暮らしやすい、住みたいと思う街」としてのイメージ戦略を強化していくことが課題。
○ 住民一人当たりの生活保護負担割合が全国で14位、というデータが示す通り、A市は人口減少で悩みながらも生活保護の受給者数が多いことが問題。彼らへの雇用や活躍の場を用意することが重要な課題ではないか。
○ 尼崎は人口がピーク時の55万人から45万人まで減少したが、人口密度を見ると、なお、全国的にも極めて高い水準。県外移転の主な理由には、「住環境が悪い」、「家賃が高い」等が挙げられていることを踏まえれば、人口が減少すること自体は、問題とは言えない。人口が減少して余裕が出来た空間を、付加価値の高い生産的な活動が展開する場へと転換していくことが重要な課題。

☆ 議題2:課題を解決するために、あなたが考える市民(あなた自身)と行政(市役所)が最優先で取り組むべきアクションは何か

○ 先進的な手法で課題を解決したことを示す具体的な物語とともに発信する尼崎市のイメージ・アップ戦略。社会課題に取り組む社会起業家やNPO等が知恵、資金、人財を共有するプラットフォームやラボの立上げ。
○ 過去の成功体験や既存の産業構造に縛られない、自由な発想を持った人財の市内からの発掘と、市外からの招致。
○ A市が元来持つユニークな強みを伸ばす教育関連施設(スポーツや音楽の専門校、モノづくり関連の職業訓練校やR&D施設等)の招致や充実。
○ 上記施策を分野別に議論し実行に移すために、その道の専門家を官民横断的に集めるタスクフォースを市長の直下に設立。

政策ワークショップに対するグループの感想 ○ バランスとテンポよく進み、工夫を沢山盛り込んで頂いて、皆意見を出しやすかったと思います。
○ 他チームのプレゼンを聞いた後では、もっと自由に、ちょっと不真面目に、議論してもよかったかな、と思いましたが、全体的には真剣に議論できてよかったです。
○ 全員の意見がファシリテーターの努力により盛り込まれ、よかったと思う。異業種の方の意見が聞けてよかった。
○ 筋道を大切にディスカッションができたと思う。準備等、ありがとうございました。
○ 今回、様々な意見を聞けたが、行政職員が「公共の福祉」に逃げがちなところを鋭く指摘されたところも面白かった。
○ 自分の仕事上だけでは出会えないような他業種の人々と意見交換ができて、ハッとすることが多く勉強になります。
○ 産学官民の多セクターの参加者が集まり、楽しい時間が持てました。
○ 官民協働の名に違わず、様々な業種の人々と意見交換ができたのがよかった。今後もまた参加していきたいと思う。

文責 池田 洋一郎


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グループB


ファシリテーター 田中里沙 (所属:横浜市←総務省から出向中)

メンバー構成 国家公務員2名、地方公務員1名、会社員2名(コンサル)、会計士1名、団体職員1名、大学関係1名
年齢層 20代:3名、30代:1名、40代:1名、50代:3名

グループの提言 「かまってほしい尼崎」
社会減(ファミリー世帯の流出)による税収減への対策として、地域のニーズを捉え、A市の強みである“ものづくり現場”を活かした「人情味ある教育カリキュラム」を導入し、コミュニティの再生につなげていく。

主な議論 ☆ 導入:グループ・メンバーの問題意識等

○ A市の人口減少は自然減もあるが社会減であることに着目し、その理由を考えることで課題や解決策が見いだせる。自然減に対する解決策とすると中長期的に時間がかかる政策となるため、今課題に対応すべき最も重要な課題としての整理は難しい。
○ A市の治安は本当に悪化しているのか、市民はどのように感じているのかがポイント。
○ 市民アンケートで“住み続けたい”と思っている人が少ないことに着目すべき。
○ 子育てや介護等のライフステージで必要となるコミュニティは整っているのか、住みやすい環境となっているのか。
○ A市の人口減少と密接に関連しているのは中心市街地の衰退でることもポイント。
○ 企業の誘致による税収増も重要な政策。
○ A市の強みである医療やものづくり現場を活かした解決策を考えたい。

☆ 議題1:人口減少が進み、様々な問題が発生している‟A市”にとって、市民や行政が今向き合うべき、最も重要な課題は何か

○ A市は人口がピーク時の55万人から45万人まで減少しているが、減少そのものは日本全体で起こっている事象であり、注目すべきはA市の人口減少の中身。高齢者の減り幅よりも生産年齢人口の減り幅の方が大きい。
○ 市民アンケートを見ても、“住み続けたい”と思っている人が少なく、また教育の質の低下や治安に不安を持つという回答が見受けられるため、子育て世代であるファミリー世帯の流出が考えられ、この結果、A市の税収減につながる。
○ また、子育て世代にとって住み続けにくい環境というのは、都市であるA市では隣同士知らないといったコミュニティの希薄化も影響していると考えられる。 
○ よって、ファミリー世帯の流出である社会減による税収減への対策が最も重要な課題。

☆ 議題2:課題を解決するために、あなたが考える市民(あなた自身)と行政(市役所)が最優先で取り組むべきアクションは何か

○ ファミリー世帯の流出に影響を与えている事象は、治安への懸念や教育の質の低下、コミュニティの希薄が考えられ、この事象は翻すとA市にとってのニーズと捉えることができる。

○ これらのニーズに対して、考えられる解決策としては、A市の強みである“ものづくり現場”を活かして、例えば小学校の社会科見学でものづくり工場に行き生のものづくりを体験したり、職人の方から授業で経験をお話いただいたりする「人情味ある教育カリキュラム」を導入する。
○ その結果、ものづくりの現場の方や教育現場の方、子ども・親の交流が進み、コミュニティの再生につながり、ファミリー世帯が長く住み続けたいと感じることができるようになり、最終的にはA市の社会減にストップをかけることにつながると考える。
○ なお、この政策は市の小学校教育を考える市としての立場からの関わり方が重要であり、かつ市だけでは難しいコミュニティの再生には市民参加も必要であるため、官民協働のアクションである。

政策ワークショップに対するグループの感想 ○ 解決の方向性、アイデアの方向性が似た人が集まっていたようだ。
○ 個人として、ここにいることに納得できました。
○ 内容が濃く、あっという間に時間が過ぎた。
○ 時間はギリギリでしたが、色々と議論ができました。
○ 多様な考え方が聞けて有意義だった。対策を考える時間配分をもう少し多くしたいと思った。
○ 全ての参加者の意見を聞くような配慮があって良かった。

文責 田中 里沙


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グループC


ファシリテーター 田中宗介 (所属:経済産業省)

メンバー構成 国家公務員1名、会社員4名、学生2名、その他1名
年齢層 20代:2名、30代:3名、40代:2名、70代:1名

グループの提言 大学を中心に市の南北を繋ぎ、北の洗練された感性やITで、南の労働者を熟れ男に!
(南北の地域性と世代間ギャップをクロスオーバーする)

主な議論 ☆ 導入:グループ・メンバーの問題意識等

○ イメージの悪い「尼崎市」を「のほほんとしたPRビデオ」で誤魔化すのではなく、明確に立ち位置を意識すべき。スイーツの街や住環境をアピールしても、ライバルとなる街が多い(芦屋、西宮、神戸、宝塚等)。
○ 尼崎市の北部は、住民の流動性が高く、IT技術に長けた若者層や比較的所得の高い住民が多い。尼崎市の南部は、住民の流動性が低く、昔ながらの商店街や町工場が多い。地域性があるが、住民は、南北ではなく東西(阪急・JR・阪神といった沿線)を意識しており、市のイメージが明確になっていない。

☆ 議題1:人口減少が進み、様々な問題が発生している‟A市”にとって、市民や行政が今向き合うべき、最も重要な課題は何か

○ 尼崎市の抱える課題のうち、最も重要な課題は「イメージの悪さ」。
○ このイメージを隠し・誤魔化すのではなく、「ちっちゃいおっさん」(市非公認ゆるキャラ)のように、尼崎らしさ、個性を活かすべき。

☆ 議題2:課題を解決するために、あなたが考える市民(あなた自身)と行政(市役所)が最優先で取り組むべきアクションは何か

○ そこで、尼崎にあるモノを活かすことを考え、北部の若者、IT、感性を発揮する場として、大学の誘致を考えた。
○ 大学は、都市型キャンパスやサテライト型で良いが、市の中心部に立地させ、南北の結節点とする。

○ 市の南部には、多くの地場企業があり、大学で生まれた知見を活かすフィールドになる。例えば、新たなソフトウェア開発や実証を行う際に市内事業者と共同開発や実証試験を行うなど、北部のソフトと南部のハードを融合させ、尼崎でしか実現できない尼崎モデルとする。
○ 副次的な効果として、中高年労働者とIT技術に長けた若者の行き来が増え、イカシタ中年=熟れ男が増える。(ちっちゃいおっさんがスマホの最新アプリを使いこなすイメージ。)

政策ワークショップに対するグループの感想 ○ 様々な方の意見や強みを議論の中で知ることができ、異業種交流の魅力を感じることができた。
○ 時間に制限がある中で、ディスカッションの内容が詰められるかなと思いましたが、前向きにディスカッションが進められました。
○ メンバーのバランスが良く、話やすかったです。話がズレる前に、ファシリがタイミング良く話を整理して頂けて助かりました。

文責 田中 宗介


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グループD


ファシリテーター 林 優里 (所属:環境省)

メンバー構成 大学院生 1名、国家公務員 3名、会社員 2名、地方公務員1名、会計士1名、その他1名

グループの提言 ① A市が直面している最大の課題
「住み続けたい町にする」
② 取るべき対応
「ガラが悪い」「学力が低い」というイメージの払拭に向け、「イメージ向上」、「地域の関係性の強化」、「学力向上」という縦軸、「小さい行政」「大きい公共」という横軸に対応する施策をパッケージとして実施する。

主な議論 ☆ 導入:グループ・メンバーの問題意識等

○ 税収の低下、福祉政策への支出増と、それらによる財政悪化、福祉の質の低下、「尼崎」と言えば、という特徴がないことが問題
○ 一方で、おもしろい町、北は教育水準が高く、南は下町で暖かい、という特徴がある
○ 議論の進め方については、適正人口がどの程度なのか見極める必要がある、目指すべきビジョンをはじめに設定すべき、等の意見が出された
☆ 議題1:人口減少が進み、様々な問題が発生している‟A市”にとって、市民や行政が今向き合うべき、最も重要な課題は何か

○ 表面化している問題は…
・転出による人口の社会減が進んでおり、若い人が少ない。
・アンケートによると、「ずっと住み続けたいと思わない」という回答をした人の割合は、20代女性が最も多い
・世帯人数が増えたり子供が大きくなったりすると、転出する例が多い

・外から来る人を増やすよりも、転出を防ぐ方が重要
・行政でできることは限られている。市民の力を借りた政策立案・実行が必要
・共感してくれた人は出て行かない
・公立学校の環境・レベルに対する不満がある

○ それら問題の原因は…
・イメージが悪い(ガラが悪いというイメージがある)
・治安が悪い
・学力が低い

○ 上記を踏まえると、課題は、「住み続けたい町にする」こと。

☆ 議題2:課題を解決するために、あなたが考える市民(あなた自身)と行政(市役所)が最優先で取り組むべきアクションは何か

○ 市長がどのような町にしたいかというビジョンを踏まえる必要がある
○ 「イメージ向上」、「地域の関係性の強化」、「学力向上」が必要
○ 具体的な施策は以下の通り
・「尼崎にいればこう育つ」という良いイメージをつくる
・逆に、不良が入っても更生される学校等にする
・自分で考え、自分で決める経験をさせる
・就業体験等を通して、尼崎の事業価値を再発見する
・地域で見守る環境をつくる
・「窮屈」さを逆転して、「和」文化を育てる

・震災からの復興の経験を活かし、「へこたれへん」人を育てる町にする
・生きる力(サバイバル)を育てる
・フリー教育特区を敷く
・地域のスポーツチームの育成など、スポーツの振興策を行う
・地域の大人が出前授業をする・学生に職場に来てもらうという機会を設ける
・卒業生の会を活かし、地域の縦のつながりを強化する
・対話の教育を行う

・財源は、ふるさと納税で補填
・アフタースクールの支援をする(寺子屋等)
・海外とつながる経験をできる場を設ける
・これらに対して、市としては、マッチングや公共の場所の貸し出しにより支援ができる

政策ワークショップに対するグループの感想 ○ 私自身がこういった場に参加することが初めてであったので、非常に勉強になった
○ 様々な意見を聞くことができた。1グループ9人は少し人が多すぎる感じがした
○ きちんと議論の流れを本筋に戻しながら、ポイントをおさえ、皆に発言させるバランスの良さがあった

文責 林 優里


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グループE


ファシリテーター 田中健一(北京天衛診療所)

メンバー構成 公務員2名、会社員4名、医療関係(2名)、学生2名
年齢層 20代:3名、30代:4名、40代:2名、50代:1名  人口10万人以上出身3名

グループの提言 日本国からの独立

主な議論 ☆ 導入: グループ・メンバーの問題意識等

○ 自己紹介に続き、立場の違いを超えて自由な意見交換をしていきたい、というファシリテーターとしての希望をのべた。そして、他の7つのグループが考えないような奇想天外なアイデアを出すことを目標にした。
○ 意見が収束しがちな時、ファシリテーターがあえて他にも問題がないだろうか?と問いかけることにより別の意見がでてきた。
○ 市のかかえる多くの問題の根本には、貧困とイメージの悪さ、があることに集約した。発表においては多数決をとって、貧困解決の取り組みを伝えることとした。
◆最も問題とした点:市の財政が赤字体質から脱却できないこと
○ 背景には貧困層への支給、イメージの悪さにより富裕層が住まないことがあるのでは?

☆議題1 貧困:扶助率34%という高い数字を減らすには何を市としてすべきか?

○ 支給から納付へ1:生活保護者にも仕事をしてもらう。
・では仕事ができない人はどうするか?
 →応分の負担をしてもらうべき(ここから臓器提供の意見がでる、この倫理的違和感から最後まで発表に乗せるかどうかで紛糾、意見集約はできず)
 →でていってもらう施策を行う(住みにくい環境にしてしまう)


※ あくまでも政策を立案することを主眼においているので、個人の価値観・倫理観は一旦横において考えましょう、と伝える。逆ばりはどこにあるか?から意見をだしてもらうことを要請した。

☆議題2 貧困層を減らす政策の実現に向けて


○ 法律的・予算的権限を持つ中央政府が許すわけがない。
 →独立すれば施策は可能になる。→独立に必要なことは何か
・ 空港を持つため伊丹市と合併 →これを実現できるのは誰か?

政策ワークショップに対するグループの感想 ○ 抱えている課題が自分の住む自治体とも類似していると実感し、身近なテーマとして捉えられた
○ もっと焦点は絞ってアイデアを深めた方が楽しいかなと思う。
○ 他の班が出さないアイデアを出そうという考え方は共感できる。しかし、班員はモラル面で納得できないという意見がでた場合にはもう少し、柔軟な対応ができたら良かったかなと思った。

文責 田中 健一


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グループF


ファシリテーター 川合淳一 (所属:合同会社ドリームオン、株式会社ブレンドシステムズ)

メンバー構成 国家公務員 2名、地方公務員1名、会社員 2名(製造業)、教師 2名、自営業2名
年齢層 20代 2名、30代 5名、40代1名、50代1名

グループの提言 課題は産業の衰退にある。勝ち馬をつくるため、炭素樹脂などの成長産業の誘致と、中高一貫校の設置を。

主な議論 ☆ 導入:グループ・メンバーの問題意識等

○ グループで政策といった成果を出そうという、目的の達成についての動機付けが得られなかった。データを見て課題を探すより、どちらかというと弁論が重視された。
○ 人口減少の問題について、他の問題を挙げるべきか、課題についてのみ挙げるべきか、進行方向について議論が行われた。
○ サッカーチームを作ろう、など自らの解決策のアイデアを持っている人が積極的に話を展開し出したが、何が課題なのかが共有されていなかったため、共感を得るのが難しかった。

☆ 議題1:人口減少が進み、様々な問題が発生している‟A市”にとって、市民や行政が今向き合うべき、最も重要な課題は何か

○ 課題について、大きく1住みやすさと、2産業の衰退に分けられた。
○ 1住みやすさについては、住環境は人口問題に直接影響することから、ファミリー層流出による子育て支援、住環境整備、行政サービスの充実、そして学力の低さが挙げられた。しかし、周辺地域との差別化が計りにくいことから、最重要課題とふさわしくないとされた。

○ 2産業の衰退について、税収減少、工場閉鎖、労働人口の減少が挙げられた。A市の特色と資産を活かす上で産業衰退への取り組みを最重要課題とすることになった。
○ 最重要課題を1とする者と2とする者の主張者同士の意見をくみ取り、2の反対意見がなくなった段階で最重要課題を決定した。

☆ 議題2:課題を解決するたに、あなたが考える市民(あなた自身)と行政(市役所)が最優先で取り組むべきアクションは何か

○ 既に残り時間が20分を切っていたため、急ぐ必要があった。
○ 出てきた具体的なアイデアに対して、誰も反対しなかった場合にアクションとして取り入れた。他に意見がなかったため、決定した。
○ 発表者に立候補した方に、自分より良いと考える人を推薦させ、これを決定した。用紙に清書する者と、発表内容を評価する者、投票用紙の上に記載された5つの観点から見て、より良い方法にアレンジする者、の分担作業を指示し、発表に間に合わせることはできた。

政策ワークショップに対するグループの感想 ○ 緊張されていたかと推察します。ありがとうございました。
○ がんばって!!(笑)
○ ファシリテーターの位置付けがよく分からず、最初混乱してしまった。やはり様々な分野からの人達で議論することは大切に。けど難しいと感じた。自分の意見を言うことももっとしていきたいと思った。
○ 面白かった
○ 時間があっという間で、何をこの時間に意見を出すのか焦点化していくファシリが必要だったと感じる。各々の人はテーマに沿って話せた。スタッフの役割って一体なんですか?(グループ内の)

文責 川合 淳一


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グループG


ファシリテーター 城まさのり (団体職員)

メンバー構成 国家公務員 2名、地方公務員 2名、会社員 2名、団体職員 2 名、無職 1名

グループの提言 女性活用特区の創設

主な議論 ☆ 導入:グループ・メンバーの問題意識等(理想の町)

○ 子育てがしやすい町が良い
○ 町に関わる人が多い町が良い
○ エネルギーの地産地消ができる町がよい
○ 自由な町、発展が読めないがよい
○ お金じゃないところで生き甲斐を得られる町
○ 緑がいっぱいある町がよい

☆ 議題1:人口減少が進み、様々な問題が発生している‟A市”にとって、市民や行政が今向き合うべき、最も重要な課題は何か

○ 人口増ではなく人口バランスの回復
○ 安全な町にすること
○ 住民のクォリティを上げる
○ IT の活用


☆ 議題2:課題を解決するために、あなたが考える市民(あなた自身)と行政(市役所)が最優先で取り組むべきアクションは何か

○ 保育所が充実しているので子育て支援
○ 特区創設
○ 市長を積極的に看板にする
○ 大学・高校の誘致
○ 若者がカネを持つようにする
○ 図書館、放送大学を使ったIT 利用

政策ワークショップに対するグループの感想 ○ もっと大きなテーマを扱うべき
○ ルールを守らなかったグループは減点すべきだと思う。
○ 最後にまとめるのがどうしても上手な人に頼ってしまう
○ A市レベルはまだ良いほう。限界に近い自治体の方が良かった

文責 城 まさのり


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グループH


ファシリテーター 新関康平 (預金保険機構)

メンバー構成 国家公務員2名、会社員3名(証券、メーカー、人材派遣)、団体職員3名、自営業1名
年齢層 20代:2名、30代:4名、40代:2名、50代:1名

グループの提言 ① 灘高校のサテライト校を尼崎南部に設置。そのエリアに新興マンション建設。
② あまにい・ねえ制度(尼崎住民が公立学校で勉強を教える)
③ 町づくりファシリテーターの招聘。

主な議論 ☆ 導入:グループ・メンバーの問題意識等

○ チームの3分の2が東京出身で地方で住んだことがない。地方の人口減少を肌で感じられない者が多数。その結果、参加者の主張が日本全体でこうあるべき!というものが目立った。
○ 女性の社会進出が阻害されていることで女性陣が大盛り上がり。終始男性陣が女性陣の力強さに圧倒されていた印象。
○ 一人を除いて尼崎に行った事が無かった。尼崎といえばという問いに対して、電車の事故やダウンタウンの出身地、公害という回答があった。

☆ 議題1:人口減少が進み、様々な問題が発生している‟A市”にとって、市民や行政が今向き合うべき、最も重要な課題は何か

○ A市の人口減少は主として、小学生に上がるくらいの子供を持つ世帯の市街転出による社会減。子供を産んでから教育の質の悪さのために、移住する者が多いため、公立小中学校教育の質が悪いことが課題。
○ 子育て世代の移住の理は、「家が狭い」、「家賃が高い」が挙げられている。子育て世代に対して、住みやすい住環境の提供が課題。

☆ 議題2:課題を解決するために、あなたが考える市民(あなた自身)と行政(市役所)が最優先で取り組むべきアクションは何か

○ 灘高校のサテライト校を尼崎南部に設置。そのエリアに子育て世代が住みやすい新興マンションを建設する。三井不動産と交渉。その結果、子育て世代の定住化が図れる。
○ あまにい・ねえ制度(尼崎住民が公立学校で勉強を教える)所得が無い者でも、一定の教育水準を担保するようにし、教育格差を無くす。
○ ファシリテーター人材を市外からの招き、よそ者や南北住民の仲介役を担ってもらう。

政策ワークショップに対するグループの感想 ○ 議論が散漫になったときがあった。
○ 各人が多様な意見を出して盛り上がった。
○ 新関さんが実行策に落とし込もうとしていた。拡散した意見を纏めてくれた。
○ まとめるのと時間配分が上手い。
○ 的確な方向性に導いてくれた。
○ 課題抽出に時間がかかった。
○ 貧困層と接したことが無い人が尼崎を論じる資格はない。

文責 新関 康平


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4.今後の予定

Crossoverスタッフは、今回の政策ワークショップの議論、及び昨年12月に開催した「異業種ディスカッション大会前哨戦」 の内容等を踏まえ、今後、日本全体を視野に入れた人口減少問題への対応を議論する異業種ディスカッション大会を、本年6月下旬から7月上旬に開催するべく、準備を進めてまいります。

会員の皆さんと、更に深く、広い視野をもった議論を重ねていけるのを、スタッフ一同、楽しみにしております。


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