セクターの壁を越えて活躍できるリーダーを目指して~ 求む! 行政とnpoの人材交流のパイオニア~

Crossover&NPO法人CROSS FIELDS・新公益連盟 共催企画

 

 

 

セクターの壁を越えて活躍できるリーダーを目指して

~求む! 行政とnpoの人材交流のパイオニア~

 

 

報告書

 

 

 

1.全体総括と参加者アンケートの結果


今回の企画は、“立場や価値観の違いを乗り越えて社会課題を担える人材を育て、つなげたい!”という共通の想いを胸に

・官民協働ネットワークCrossover
・特定非営利活動法人CROSS FIELDS http://crossfields.jp/
・新公益連盟 http://www1.shinkoren.org/

の3団体の共同で開催されました。

グローバル化や少子高齢化の進展、価値観の多様化などの様々な潮流の中で、我々が直面する課題はより一層複雑化していき、政府だけで課題解決を担うことができる範囲は縮小の一途を辿っていくことが予想されます。

そのような中で、「企業、行政、NPOの3つのセクターを越えて、共に働き、共に動いていく」、そんなムーブメントを起こすべく、今回の企画が立ち上がりました。

今回の企画は、申し込み期限まで1週間以上を残して、申し込みの定員が埋まり、当日も約100名の方にご参加いただきました!

 

パネルディスカッション  70分
池田洋一郎(Crossover代表)、藤沢烈様(一社RCF代表)、森位友貴様(留職経験者)の3名をパネラーとして、セクターを越えた経験についてディスカッション

パネルディスカッション総括  15分
駒崎様(新公益連盟代表・NPO Florence代表)、宮城様(NPO ETIC.)から、新公益連盟立ち上げの趣旨やセクターを越えて協働する意義についてプレゼン

SSM① (Super Speed meeting)  10分
これまでの内容で最も「胸に刺さった発言」やこれから各団体から聞いてみたいことを参加者同士で共有

各団体プレゼンテーション  60分
山口様(NPO Florence人事担当者)、今村様(NPOカタリバ事業部)、藤沢様(一社RCF代表)、○○様(NPO ETIC.)の4名から各団体についてプレゼン

グループディスカッション  65分
セクターを越えて活躍できるリーダーを目指すこと、育てることの、個人、組織、そして社会にとっての意義や、自分が明日からできることをテーマに参加者同士でディスカッション

SSM②  8分
企画全体を通じて得た気付き・学びを、参加者同士で共有するためのセッション

成果の確認  2分
企画全体を通じて得た最大の気付き、学び、そして出会いを自問し、答えを名札の裏に書き記すセッション

懇親会  2時間

 

最初のパネルディスカッションでは、CROSS FIELDS代表の小沼様がモデレーターを務め、池田洋一郎(Crossover代表)、藤沢烈様(一社RCF代表)、森位友貴様(留職経験者)の3名による、セクターを越えた経験についてディスカッションが行われました。

3名それぞれがどのような思いでセクターを越える決断をしたのか、セクターを越えた結果として待っていた苦労はいかなるものだったのか、その苦労を乗り越えた先で得た学びや出会いはどんな意義を持っていたのかなどなど、多様な観点から「セクターを越えること」について議論が行われました。

その後、認定NPO法人フローレンス代表・新公益連盟代表の駒崎様と特定非営利活動法人ETIC.代表の宮城様から、現場で起こっている小さなイノベーションをより大きな集合的なイノベーションにするためには政治や行政との連携がより一層求められていることや、それゆえにセクターの壁を越えて同じ目線と同じ志を持って協働していくことの意義等についてお話しいただきました。

さらに各団体からも、それぞれが考える政府や民間企業からの人材がNPOに来て働くことの意義や求める人物像、今後社会に対して与えていきたいインパクト等について、度々笑いも交えながら、熱く語っていただきました。

最後の参加者同士のグループディスカッションでは、セクターを越えて働くことがどのような意義やリスクを持っているのかについて、個人の視点、社会全体の視点のそれぞれを織り交ぜながら、議論を行いました。企画開始以降の長い時間、様々な方から熱くセクターを越えることの意義についてお話があった後だけに、参加者同士のディスカッションも大変な盛り上がりを見せ、あっという間に時間が来てしまいました!

第2部の懇親会は、会場を移動し、オシャレなカフェで行いました!大多数の方が参加し、大いに盛り上がるとともに、ある意味でのセクターを越える交流が色々なところで湧き起っていたように感じます。その後も二次会は続き、解散時間は「未明」ということで、あっという間の時間でした!

参加された皆様お一人お一人にとって、今回のイベントが「セクターを越えること」のきっかけとなっていれば、スタッフとして大変嬉しく思います。Crossoverのイベントでまた皆さんと再会できることをスタッフ一同、楽しみにしております。

 

2.パネルディスカッション


登壇者
・官民協働ネットワークCrossover代表 池田 洋一郎
財務省 → 世界銀行バングラデシュ現地事務所 → 世界銀行ワシントン本部

・一般社団法人RCF代表理事 藤沢 烈
一社RCF → 復興庁政務調査官

・留職経験者 森位 友貴
民間企業 → 海外NGO(YCAB Foundation)

・モデレーター 特定非営利活動法人CROSS FIELDS代表 小沼 大地

主な議論
まずそれぞれの方がどのような「セクターを越える」経験をしたのか、紹介いただきました。
当団体代表の池田からは、先進国から最貧国へ、日本の国家公務員から国際機関の公務員へというクロスオーバーをし、世界銀行でのプロジェクトの管理手法として、世界銀行がファシリテートをしつつNPOが現地政府をチェックするという新たなモデルの導入をしたことについて話しました。
そのクロスオーバーに当たっては、財務省から世界銀行への出向自体の前例はあるものの、現地事務所のスタッフとしての出向は前例がなく、省の大先輩に背中を押してもらい実現したことなども紹介がありました。

森位様は、日本の会計事務所で人事コンサルタントとして働いていますが、CROSS FIELDSの留職プログラムで、基礎教育や職業訓練を通して青少年の就職支援を行うインドネシアジャカルタのNGO(YCAB Foundation)に行かれました。これまでの仕事とは全く違った環境で、全く違ったことをすることになるため、どうやって自分の価値を出していくのか悩み、探したのが最初の1週間だったとのことです。しかし、セクターこそ変わっても、それまでに身に着けたスキルはポータブルであるということに気づき、また、利益を原動力とする企業と社会課題の解決を原動力とするNGOの違いや、使う脳の部分の違いなどに気づき、適応していったということでした。

藤沢様からは、復興庁での勤務のご経験をお話しいただきました。役所では「仕事」について、「宿題」であるとか「降ってくる」、という表現がありますが、NPOで働く人間にとっては「宿題」ではなく「課題」であり、「降ってくる」ものではなく「見つけ、解決するもの」であるという部分で、セクターを越えた際に違いを感じたということでした。

次に、池田と森井様から、セクターを越えた際の失敗談、苦労談についてお話しいただきました。

池田からは、世界銀行に来たばかりの時は、「非正規」の「1年目職員」であったゆえに、自分がいた財務省では部下である係員がやるような仕事ばかりをやることとなり、世界で活躍する同期との比較上、嫉妬や後悔といった負の感情に苦しんだとのことです。しかしある同僚から、「目的語を自分ではなくしてみてはどうか」と言われ、これまで「自分のキャリアアップ」や「自分の活躍」などばかりを考えていたことに気づき、自分ではなく、クライアントであるバングラデシュや出向先の世界銀行のために何ができるかを考え、動くようにしていったとのことです。
そのようにして、世界銀行やバングラデシュ政府の考え方について深い理解をした上で、積極的な改善の提案を続け、政府、NPO、世界銀行の3者が連携した開発プロジェクトのリーダーを任されるまでになっていったということでした。

森井様からは、同一の価値観の企業内では、論理や数理といった左脳ばかりを使っていれば仕事を十分に進めることができていた一方で、現地NPOに来てみて、他者を心から共感させるような、右脳の部分は使っていなかったことに気づいたとのことです。また、自分が主体的に動くということもできていないと感じたとのことです。
そこで、自ら街に繰り出し、現地の日本人に相談を繰り返す中で、徐々に右脳的な仕事の進め方をできるようになり、また、そういった「自分ではなく組織のために努力をする」姿は、「異分子」が周りからの信頼を勝ち取っていくことにつながっていったとのことです。

最後に、再度元の場所に戻っていった際に感じたことについてそれぞれお話しいただきました。

藤沢様からは、NPOだけで社会の課題を解決することには限界があり、民間や行政の仕事の進め方、論理となるものを知ることが大事と感じたとのことです。また、行政の「立案」自体は優れているものの、「実行」の部分では、その政策の細部を現地で実行する主体の体制が十分に整っていない場合があるなど、弱い部分があるため、成果や評価を見切ってしっかりと政策が実現するようにしていく必要があると感じたとのことです。

森井様からは、現在進行形の悩みとして、現地NPOで左脳のみならず右脳も使った仕事の仕方を覚えたものの、ご自身の企業では右脳的な部分の必要性、重要性が十分に浸透していないため、ある意味で浮いてしまう部分があり、また、必要性等を言語化して伝えることにも苦労されているとのことでした。

池田からは、自分が生涯をかけてやりたいことは、途上国開発なのか、日本の官僚としての仕事なのか、その部分に揺らぎを感じたとのことです。しかし最終的には、自分が何に対して忠誠を持ちたいかを考えた際には、やはり日本という場に対して将来に渡って説明責任を持ちたいと思い、認識を明確にされたということでした。

 

3.プレゼンテーション報告


参加者
新公益連盟代表・認定NPO法人 Florence代表 駒崎様
特定非営利活動法人ETIC. 宮城様

駒崎様からは、まず、現場で起こっている小さなイノベーションをより大きな集合的なイノベーションにするためには政治や行政との連携がより一層求められていることをお話いただきました。現場では、日々色々な主体が頑張っており、イノベーションを起こし続けているものの、まだまだ小さく、弱々しいものであるため、そういった小さな一部分でのイノベーションを政治や行政につなげ、集合的なイノベーションとしていきたいとのことです。

そのために解決しなければならない課題として、イノベーションを阻害するルールや規制の存在に対して、現場の経験を持って、改革をしていくことができる行政職員が求められていることを熱くお話いただきました。

最後には、来たる2050年に備えて、政府だけではなく、民間からも社会的課題に気づき、解決していくことで、子どもや孫たちに恥ずかしくない社会を作っていこうと、プレゼンテーションを終えられました。

宮城様からは、週末の土曜日の時間にこの場に来ているような人は「きっと数年後、じっとしていられなくなるはず」とプレゼンテーションを始められました。宮城様は、人事院の研修で継続して講師を務められていますが、毎年の感触としても、行政の感覚自体も変わり始めていると実感しているとのことです。
行政とNPOは、仕事のスタイルや決まり事こそ違うものの、出向などの人事交流を通して、同じ志を持って、同じ目線でこの社会のために働いていくことができれば良いとお話されていました。

 

4.ディスカッション報告


チーム 子(ねずみ)

ファシリテーター
池田 洋一郎(Crossover、財務省職員)、
大原 学(CROSS FIELDS)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:2名、会社員:1名、NPO:1名、専業主婦:1名、自営業:1名
○年齢層 20代:3名、30代:2名、70代:1名

主な議論
○議論の開始に当たり、自己紹介を兼ねて、自身がこれまでとは異なるセクターで働いた経験及びそこで得た問題意識を、未だそうした経験がない参加者については、今後の希望をそれぞれ共有。
○行政、NPO、企業等、異なるセクターを渡り歩きながらスキルを高め、組織・社会に貢献していくキャリアを歩む「越境経験」について、個人にとって、そして社会にとっての意義とリスクをグループで議論。出された主な意見は以下のとおり。
・個人にとっての意義:
-「自分個人が提供できる価値」と「組織の肩書が提供してくれている価値」の二つを区別することが出来るようになり、また各々の源泉を見極めることが出来るようになる。
- 立場や価値観の異なる人と協働するためのコミュニケーション能力を高めることが出来るようになる。
・社会にとっての意義:
- 行政と企業・NPOとの間を行き来する人が増えれば、政策やサービスのデザインに「サービス(政策)の提供側-受け手」、「規制を実施する立場-規制される立場」といった異なる視点がインプットされ、よりバランスの取れた、効果的なアウトプットとなることが期待できる。
- 行政、企業、NPO、それぞれの強みを活かした連携を通じた社会問題の解決がし易くなる。
・個人にとってのリスク:
- 孤独を味わい精神的不安に苛まれる。
- 根無し草で中途半端なキャリアとなる惧れ。
- 出向の場合「お客様」扱いされ重要な仕事を任せられない一方、派遣元との「コネクション」ばかりを期待される。
・社会にとってのリスク
- 行政と企業、あるいはNPOとの間で、責任の所在が不明確な「もたれ合い」プロジェクトが量産される可能性。
- いわゆる「天下り」や、業者と行政との癒着が野放しになり、汚職や談合が増える可能性。
○以上の議論より、「組織の看板背負い、組織の利害を実現するための越境」と「個人の志を背負い、社会の利益を高めるための越境」をうまく区別し、後者を主流化するための仕組み作りが必要である、との結論に至った。

ファシリテーターの感想
○既に定年退職をされてなお活動的な70代と、今年社会人になったばかりの20代、そしてある程度の社会人経験を積んだ30代という多彩なメンバーで「越境」をキーワードに、その光と影を個人と社会の両面からバランスよく議論することで、1時間という短い時間であったが、深みのある議論が出来た。
○フルタイムのビジネスパーソンが、結婚・出産を機に専業主婦(主夫)として家庭・地域で過ごす時間も、個人そして社会にとってインパクトの大きな「越境体験」であることが経験者から語られたことが印象的であった。

文責 Crossoverスタッフ
池田 洋一郎

 


チーム 丑(うし)

ファシリテーター
田中 里沙(Crossover、総務省)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:4名、会社員:2名、NPO:1名
○年齢層 20代:4名、30代:4名

主な議論
○他己紹介:他セクターへの興味
‐NPO法人から民間にセクターに転身:民間と行政がセクターを越えた関わりをどのように行うのか、その関わり方に興味がある。
‐民間勤務2~3年目:業務内容が省庁と関わるが、行政とのセクターを越えた関わり方のイメージがないので、どういう関わり方になるのか興味がある。
‐民間からNPO法人に転身:民間の経験や知見を活かせると思いNPOに転身。NPOでは課題について国境を越えて取り組むこともあるので、国を越えた経験や視点も必要だと思っている。
‐国家公務員2年目:省庁の業務は特殊な面もあり、民間から出向で来た人にとっては、1年という限られた期間では能力を最大限活かすことは難しい。
‐国家公務員1年目:学生時代にベンチャー企業で活動をしていたが、行政とは費用対効果への考え方が違うことを感じている。これから経験を積んでいくに当たっては、NPOの現場の声を肌で感じたい。


①セクターを越える意義(メリット)・リスク(デメリット)及び②意義を活かす工夫・リスクを克服する工夫について議論した。これについて出された意見は以下のとおり。
①セクターを越える意義(メリット)・リスク(デメリット)
‐社会的課題の中には、自分の今までの経験だけでは対処できない課題もあり、セクターを越えた経験でないと解決できない課題もある。
‐一方で、セクターを越えるに当たっての身近な壁(期間限定の出向の場合は自分が出向中の後任者の有無等)がある。
‐そもそもゲームルールが違う他のセクターにいった場合に、自分の能力を活かせるのかが分からない。
②意義を活かす工夫・リスクを克服する工夫
‐フルタイムで難しい場合、並行して1日6時間民間の業務、2時間NPOの業務という形で、他セクターのことを知っていく工夫をしてはどうか。
‐国家公務員の人事異動の中でも、パブリックというセクターは同じではあるが、他の組織に身を置き、1~2年という短期間で付加価値を出すことが求められるが、ゲームルールが違うフィールドでは、お互いがお互いの特性・バックグラウンド・能力をよく知り合うことでベストパフォーマンスを出すことができると思う。

ファシリテーターの感想
○7人中4人が国家公務員ということもあり、行政とNPO、又は行政と民間というセクター間の関わり方について、意義(メリット)やリスク(デメリット)について、現在の自分の業務に照らして議論を深めることができた。
○一方で、他セクターの強みや自分のセクターの強みについて実感を持って理解していないがゆえに、セクターを越えて働く意義を自分事として捉えられないという意見もあり、そもそもお互いを知ることも重要と気付いた。
○今回の参加型シンポジウムが、他セクターに興味を持ち、何をするために他セクターに行くのか、参加者自身が自分の事として捉える1つのきっかけとなればと願う。

文責 Crossoverスタッフ
田中 里沙

 


チーム 寅(とら)

ファシリテーター
砂田 薫(Crossover)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:2名、会社員:2名、地方公務員:1名 団体職員:1名
その他:2名

主な議論
“他己紹介”の後、自分の属するセクターからどこに越境したいか、それは自分にとって、また社会にとってどんな意味があるかを順に発表し、それぞれフィードバックした。次に本日第1部の議論や「寅」チームの対話を踏まえ、今後セクターの壁を超えるため、どう活動していくかを各々表明した。主な決意や意見は以下の通り。
○幸運にも企業セクターからNPOに「越境」して帰還したので、その経験者達のネットワク構築により、継続的・恒久的なアウトカム創出とその発展を目指している。また、もう一度越境したい気持ちが強い。
○トライセクターでも一番越境しにくいのが、実は依然他セクターから「官」「行政」の異動ではないか。まだまだ絶対数が少ない。外部の「なんとか委員」より、「官」の一員として、スピード感を持って影響力ある法案や方針に関わることができればよいのだが。
○地方自治体に出向が決まったが、やりたいことがより明確になり、想いの実現に向け、努力したい。
○「官」の世界からNPOに越境して、現場からワークライフ・バランスの実現に貢献し、自分自身や既存組織の視野を広くしたい。
○関心あるテーマに関心ある人々が集まって意見交換、それだけで参加した甲斐があった。

ファシリテーターの感想
○SSM時で気付かされたが、転職による官民移籍は、本人の覚悟が明確で、問題なく歓迎すべきだが、1年・2年などの一定期間の制度としての「官⇒民異動」が、「指定席」「枠」「ルーティーン」になってしまうと、学びが少ないといこと。あくまで「制度」が先に来るのではなく、「想い」を支える「仕組み」があるという考え方が大事と感じた。これが官民異動の導入リスクかもしれない。あくまで本人が、まず主体的に手掛けたい内容・構想の絵を描き、受入機関と成果のイメージを共有することが肝要だろう。

文責 Crossoverスタッフ
砂田 薫

 


チーム 卯(うさぎ)

ファシリテーター
小沼大地(CROSS FIELDS 代表)
大岩新(CROSS FIELDS 学生インターン)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:2名、会社員:3名、NPO:3名、自営業1名

主な議論
○流れ:
“個人or社会全体”のクロスオーバーの影響について、グループで半分に分かれて、その後グループ全体でシェア。

○個人について
‣越境のメリット
・緊急時に越境の経験が役立つ可能性がある。
Ex) 環境省にいるが、熊本震災の際に避難所にペットを持ち込むことによる苦情に対し、県庁だけでは手が回らないので自治体などをコーディネートすることが求められた。NPOで人を巻き込むなどを経験できれば違う仕事を求められた時に力になる。一方で普段の仕事において使わないという意味で非効率、デメリットになる。

今の日本が全体的に危ないから、そういった緊急時に使える能力・トライセクター間の交流が求められているのでは?

‣越境のデメリット
・ルールないことをやるのは責任が伴う。ある程度完成されたシステムがないと全員やりたがらない。日本は特にそういった風潮がある。

2枚目の名刺のようにパラレルという選択肢もある。ただ現実的にはそれがなかなか難しいという現状がある。

○社会全体について
‣越境のメリット
・越境が多く起こることで、それぞれのセクターでの当事者意識を持つことができる。それによってセクター間の過度な批判を減少させることができる。

‣越境のデメリット
・癒着が考えれられる。しかし行政→企業があるから、そこまで障害にならないかも?

フローレンス・駒崎さんの話を聞いて違和感を覚えた節がある。行政→NPO出向で法律変更が促進されたとして、果たしてそれは日本全体にとってwin-winなのだろうか。声の大きいNPOだけに有利に働く恐れがある。数少ないNPOの声のみに耳を傾け、それを国全体に関わる制度変更に落とし込むわけにはいかない。

どれだけNPOが正当性を持つかにかかっていると思う。現場と密に接しているNPOだからこそ市民の声を反映しなくてはならない。しかし最近は事業収益型NPOも増えてきて、利害関係も発生する。そうなると癒着も十分に考えられる。新公連はだからこそ多くのNPOと連携していくことで、この問題を解決しなければならないと思う。また、そういった癒着を監視できるような中立機関があればいいかもしれない。加えて行政の方はNPO1団体の交流にとどまらず、様々な人たちと関係を構築することで視点を広げる必要がある。

ファシリテーターの感想
○今回のディスカッションを通して、そもそも行政とは?、NPOとは?といったような質問がいくつか見られた。当たり前かもしれないが、他セクターのことをあまり理解していない証拠。上記にもあるが、例えば行政の方の出向なら、より現場に近づくことで改善意識が増すのではないか。

文責 クロスフィールズ代表
小沼 大地

 


チーム 辰(たつ)

ファシリテーター
平野 慧(Crossover、厚生労働省)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:4名、会社員:2名、NPO:1名

主な議論
○「個人のキャリア・成長という観点からの意義(メリット)・リスク(デメリット)」について議論した。これについて出された意見は以下のとおり。
-メリットとしては、パネルディスカッションでも紹介されたように、いわば「安全地帯」から抜け出せるということが上げられた。同じ組織にいることは、楽である部分も多いし、安心ではあるが、自分自身の成長という観点からは、「安全地帯」から抜け出て、自分ひとりで戦うという経験が有意義なのではないか、という意見。
-一方で、それが組織にとってメリットがあるのかと言えば、必ずしも明確ではない部分があり、個人のメリットだけを考えるのではなく、送り出してくれる組織にとってどういうメリットがあるのかを考える必要があるという意見も出された。
○「社会全体を見たときの意義(メリット)・リスク(デメリット)」について議論した。これについて出された意見は以下のとおり。
-国会公務員の出向については、社会全体にとってのメリットが求められるが、特定業界や企業への出向になってしまうため、その点が難しいという意見があった。
-特定業界や企業にとっての利益ではなく、社会全体にとって利益があると思われるようになればよいという意見もあった。

ファシリテーターの感想
○パネルディスカッション等を通じて、個人の成長にとって多様なフィールドでの経験がいかに役立つか、については、参加者の中でも相当な納得感があるように見受けられた。
○一方で、実際に多様なフィールドで経験を積むためには、転職か出向ということになると思われるが、転職についてはリスクがあり、出向については自らが所属する組織にとってのメリットを説明する必要がある。また、国家公務員が出向する場合には、これに加えて、社会にとってのメリットを説明する必要がある。
○今後は、こういったハードルの存在についても意識しつつ、多様なフィールドで経験を積む機会を探っていきたいと感じた。

文責 Crossoverスタッフ
平野 慧

 


チーム 巳(み)

ファシリテーター
しろ まさのり(Crossover)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:2名、会社員:3名、地方公務員:1名 団体職員:1名 士業:1名
○年 齢 不明

主な議論
・二人一組での他己紹介の後、2グループに分かれてセクター移動のメリットとデメリットを議論した。メリットとしては「知見が広がる」「人脈ができる」「多様性がある」といったもの、デメリットとしては「給料が下がる可能性が高い」「組織から見ると、戻らずにやめてしまうリスクがある」といった意見が出た。
・参加者がセクター間移動経験者と未経験者に分かれ、最初から「自分が出て行くとしたらどうするか」「自分の経験はどうだったか」という視点での議論を好んだので、その方向性を重視した。
・「周到な根回しが必要」「退職か出向以外の多様な選択肢がほしい」「人材育成に対する意識が社員・職員とマネジメント側で乖離している」「本人の意志なく上からの命令で異動させられる」「利益誘導のための出向しかない」「十分に大きな思い入れがないと行くべきではない」「NPOへ行くのはリスクが怖い」「職が不安定になればより少子化が進みかねないため、移動した先の給与を安定化する必要がある」などの意見があった。
・「国家公務員として働くメリットが感じられない、このまま続けていたらつぶしがきかなくなりそう」という省庁若手職員の吐露よって盛り上がった。「公務員の強みは仕事のスキルではなく人脈」「転職業界においては元公務員というのは使えない人材の筆頭格」「選択肢は広く持った方が良い」「人脈だけならCrossoverのような団体のスタッフをやればいい」といった意見が出た。

ファシリテーターの感想
・グループ内の立場の違いがバランスよく、意識の高いメンバーたちが自律的に議論を進めたため、ファシリテーションにあまり苦労がなかった。
・特に人生経験豊富なメンバーに若いメンバーが積極的に質問し、双方が話す機会は一定程度得られたと思う。
・池田氏の「忠誠心」という話は心に残った。色々やってみないと自分が本当にやりたいよりどころは分からないと思う。
・マクロに見ると社会における「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」の割合を、どう最適化するかの問題だと感じた。今後安穏としたルーチンワークが機械に置き換えられるにしたがって、多様な見方をもつゼネラリストが求められてくる。セクタ間移動は、そのための一方策であろう。

文責 crossoverスタッフ

 


チーム 午(うま)

ファシリテーター
服部 真子(ちょり) (Crossover、NHK World)、
井ノ口さん (CROSS FIELDS)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:2名、会社員:3名、NPO:3名、自営業1名

主な議論
○アイスブレーキングに、ペアになってもらい他己紹介。
○異なるセクターに行くことの「メリット」を考えるチームと「デメリット」を考えるチームに分かれて議論→シェア

メリット:視野が広がり人生設計に役に立つ。
デメリット:帰ってきたときに浮いてしまいその経験が活かせない。やめたくなる。等

○自分が「越境」してみたいかアンケート。→半々に分かれた。
越境してみたいという人は、自分の専門や今後やりたいことが明確に決まっている傾向にあり、分からないという人は、まだ自分の中核となりうるキャリアが決まっていない人が多かった。
○違う人とペアになってもらい、現職におけるスキルを紹介しあい、それが自分の職場ではどんな役割の人になるか考えてもらい、発表。(狙い:スキルを他業種の人に発表することで、自己認識をしてもらい、かつそれがどのように他業種で、活かすことが出来そうか想像するきっかけづくり)
NPO職員-官僚、外資系コンサル-官僚、商社-自営業、NPO-NPO、のペアになり、スキルと個人の特性を紹介しあいマッチングをしてみた。それぞれが自分の中に新たな可能性を感じられた模様。(時間切れで詳しくシェアできず)

ファシリテーターの感想
○越境したキャリアを築きたいかどうかは①自分がどのような人生を歩みたいのか内省し、②他者(特に全く違う世界に生きている人)に話すことにより客観視してみることで見えてくるということが分かった。
○自分では大した事がないと思っているスキルや知識や性質が他の人にとっては宝だということが多々ある。一人ひとりの力を最大化する社会にしていきたい。
○パンを食べていたカタリバの今村さんに声をかけたら気さくに議論の輪に入ってくださり嬉しかったです!今村さんは絵の才能があり、そこから視覚的に効果があるプレゼンテーション資料を作るのが上手いということが発見されました。

文責 Crossoverスタッフ
服部 真子(ちょり)

 


チーム 未(ひつじ)

ファシリテーター
工藤 大輝(Accenture/Crossover)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:2名、会社員:3名、団体職員:1名、自営業1名

主な議論
議論の初めにアイスブレイクとして、隣の人とペアになっていただき、「他己紹介」を実施。紹介の中で、越境経験がある方には「どんな越境を経験したか」を、越境経験がない方には「異なるセクターに越境する場合はどこに行きたいか」を話していただいた。
その後、ディスカッションの時間の前半で「個人のキャリア・成長」の視点からのメリット・デメリットを、後半で「社会全体」の視点からのメリット・デメリットについて議論した。これらについて出された意見は以下のとおり。

○国家公務員の立場では、日常の業務に忙殺され、現場の経験を積むことは難しい。他セクターへの出向は現場を知る良い経験になると思う。
○パネルディスカッションでもあった「issueを見つける」ためにはNPOのような現場での経験が生かされると思う。
○企業レベルの交流は組織の利益を踏まえて行っているものと思う。個人のキャリアという点への関連は薄いのではないか。天下り等も企業の利益にはつながっているかもしれないが、個人のキャリアという視点からはメリットが少ないと感じる。
○経験則であるが、それぞれのセクターを知ることにより、業界特有のお作法を学ぶ等、長い目で見たときに仕事が早くなるといったメリットがある。
○官民の人事交流というと響きは良いが、その効果が検証されていない。官が関わる以上、税金が投入されていることを鑑み、KPI等を用いてしっかり効果を検証する必要があると思う。また、検証の結果として、効果が認められるものは省庁を超えて横展開していくなど、効果を上げる工夫が必要。
○補助金の情報とはじめとして、官が出している情報は膨大であり、民がそもそも知らないことも多い。セクター間の越境を経験し、視野を広げることがそのような情報を知るきっかけとなるのではないか。
○若い人が出向する機会が増えることが、社会が変わっていくきっかけになるのではないかと思う。

ファシリテーターの感想
○多様なセクターからの参加者が集っており、また越境の経験者と未経験者のバランスがよく、よい議論ができたと思います。他セクターとの越境については、前向きな意見が多く、その上で本当にメリットがあるのか?といった視点から深く議論ができたと思います。
○議論の終盤で「官→NPOへ出向したとして『戻ってきてそれで終わり』では意味がない」という意見が出ていたことが印象的でした。越境を経験し、その経験を「どう生かしていくのか」という視点から議論できていたことが、本イベントの開催目的のひとつ(現在前例がないNPOと行政の人材交流について、その促進の必要性の認識を深め、参加者一人一人がムーブメントを作り出す主役となる意欲を高める)と重なり嬉しく思えた。
○本イベントで共有した想いをこの場で終わりにせず、次なるムーブメントを作り出すべく、引続き活動していきたいと思います!

文責 Crossoverスタッフ
工藤 大輝

 


チーム 申(さる)

ファシリテーター
石山 喜章(Crossover)
原田 悠子(CROSS FIELDS)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:2名、会社員:4名、NPO:1名
○年齢層 20代:3名、30代:3名、40代:1名

主な議論
○「個人のキャリア・成長という観点からの意義(メリット)・リスク(デメリット)」について議論した。これについて出された意見は以下のとおり。

メリット(意義):
-セクターを超えなければスキルや業界人脈は蓄積される
-その組織における立場も上になっていくので予算を執行する権限も得られる
-結果的に本来やりたかった仕事を全うすることができる
-セクターを超えてゆけば様々な業界のことやそれぞれの立場を理解できる
-視野が広がり社会の全体像を知ることができる

デメリット(リスク):
-セクターを超えた場合、スキルや人脈の蓄積がリセットされる
-1から信頼関係を構築しなおすのに手間と時間が掛かる
-全体像が見えてやりたいことが決まっても権限がない立場になりうる
-個人のキャリアとしては潰しが利かなくなる恐れがある

○「社会全体を見たときの意義(メリット)・リスク(デメリット)」について議論した。これについて出された意見は以下のとおり。

メリット(意義):
-環境や立場を変えてみることで社会における各組織のつながりを理解できる
-それぞれの観点をつなげて両組織の無駄を削減することができる
-広い視野を持った人材が増えることでスピードよく社会変革が進むのでは
-官民NPOに大学なども加われば、より社会問題の解決が進む

デメリット(リスク):
-余暇でNPOに関わる会社員は本業がおろそかになるのではないか
-自社への利益誘導を目的とした人材交流は不祥事の温床になる
-ちょこちょこ人が抜けて行くと組織が回らないのではないか

○「明日からどう行動することで自分のトランスセクターリーダーシップが意義あるものになるか」を共有した。これについて出された意見は以下のとおり。
-明日、私が上司に企画書を提出します!
-NPOから行政へ行ってみたいので、この後皆さんと交流したいです。
-環境とアートを融合させた分野を創造してみたい
-明日以降も個別に会って話を聞いてみたい
-こういう、いろんな場に出て話を聞いてみます。

ファシリテーターの感想
今回のテーマに限らず自由に議論をする中で、参加者の方から出た次の問いと、その答えが印象に残っています。
○ クロスセクターを経験した方に「決断したときの条件・状況は?」と尋ねた方がいて、答えが「過去のイメージから判断するのではなく、未来を描いてそこから出発すること」と「素直に自分の心が喜んでいるかどうか」だったのが印象的でした。
○ ある参加者から「社会的な問題をどう発見すればよいか?」という問いに対して「様々な分野の人と交流してみること、そして素直な心で話を聞くことが必要」とおっしゃった方の在り方がにじみでているように感じ、言語外で伝わるものの大切さと、こういったリアルな場の価値を改めて感じることができました。
○ 「みなさんの事業の成功のモノサシはなんですか?」という問いが印象的で、企業<NPO<行政の順にスパンが長くなり、対象の範囲が広がる気がしました。また国家経営も行政、NPO、企業の経営も“事業”の観点から見ると共通項が多いことにも気付かされました。こうした参加者が持つ問題意識(問い)を通じて、お互いの知見や観点を出し合いながら学び、視野を広げることができる場の価値を改めて実感させて頂けたのはスタッフ冥利に尽きます。

文責 Crossoverスタッフ
石山 喜章

 


チーム 酉(とり)

ファシリテーター
新関 康平(Crossover)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:2名、会社員:4名、団体職員:2名

主な議論
第一部前半の内容を踏まえ、「セクターの壁を超えて活動する」というテーマから、どのような問いが考えられるかについて意見を交換した。提示された意見は以下の通りである。
○民間企業に属する者において、営利追求マインドと社会課題解決マインドの兼合いをどのように考えるべきか。
○パラレルキャリア等、働き方が多様化しているが、自己実現を図るためには、どのような働き方が適切か。
○官民連携による事業を成功させるためにはどうすればよいか。
○セクターを跨いで活動をする際に、どのようにモチベーションを保てばよいのか。
○複数の組織で活動する際、熟すべきタスクをどのように遣り繰りすればよいのか。

ファシリテーターの感想
○多様なセクターからの参加者が集っていたため、各人が発言者に対して、真剣に耳を傾けていた。
○ディスカッション後、参加者が積極的に異なるセクターの者との相互理解を深めようとしていた。これこそが、セクターの壁を超えるための一歩であると思った。
○セクターの壁を超えるべきか否かを左脳で考えず、好奇心や直感を司る右脳による信号を信じ、まずは行動しなければならないことを痛感した。

文責 crossoverスタッフ
新関 康平

 


チーム 戌(いぬ)

ファシリテーター
識名 由佳(民間企業)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:1名、会社員:5名、NPO:1名
○年齢層 20代:2名、30代:3名、40代:2名

主な議論
○セクターをクロスオーバーする「個人のキャリアにとってのメリット/デメリット」、「社会全体にとってのメリット/デメリット」について議論した。これについて出された意見は以下のとおり。

個人のキャリアにとってのメリット/デメリット
・他者の視点に無理やり立つ経験は、多角的な視点を手に入れる上で重要
・「納得解」にたどり着く力が身につく
・クロスオーバーしなくても副業でいろんなチャレンジができる
・クロスオーバー前のスキルを忘れるかもしれない
・アイデンティティが揺らぐのでは
→軸があれば良いのでは?
→役割としての自分と本当の自分を分けて入れば大丈夫だと思う
・新しい環境に飛び込むのはストレスフル

社会全体にとってのメリット/デメリット
・様々なステークホルダーの立場に立ち、問題解決することができる人が増える
・新しいものを生み出す必要のある会社には多角的な視点を持った人物が必要
・会社の経営を長期視点で考えると外に出すのは良いこと
・勤続年数が長い会社でないと経営資源のロスになる
・NPOと本業の利益が相反することもある
→行政の下請け的なNPOもあれば、行政へ厳しい指摘をするNPOもある
→業界は同じで立場が違う場合と全然違う業界に行く場合で違うのでは
・うちの会社(商社)は一度転職して戻る人も多いが、外の世界を知って更に活躍している
・パッションがなく無理やりクロスオーバーされると自信をなくすのではないか
・クロスオーバーする人が増えるとクロスオーバーできないような人がますますポジションを失い苦労してしまうのでは

ファシリテーターの感想
・個人としてクロスオーバーすることの意義はすでに感じている方が多数でした。
そのため、そのような個人が増えることによる社会的な意義や、経営者や組織のトップをどのように説得するかに議論の時間が割かれました。
・個人的には、組織の外に飛び出して活躍したい個人に機会を与えることを、従来の事業拡大のための投資と捉えると、①買収や新規設立よりもコストが低い②辞められて競合になるリスクヘッジになるという意見になるほどと思いました。
・既に意義を感じている参加者の方が、今後そのようにセクターを超えて活躍されるのかとても楽しみです。

文責 Crossoverスタッフ
識名 由佳

 


チーム 亥(いのしし)

ファシリテーター
川合 淳一(株式会社ブレンドシステムズ、合同会社ドリームオン)

メンバー構成
○職 業 国家公務員:3名、会社員:2名、団体職員:1名、自営業:2名

主な議論
セクターの壁を超えることについて、第一部の話を踏まえて個別具体的な個人/社会、両面のメリットとデメリットを考えた
○各自の経験からの想いや意見を共有した。国家公務員として民間企業に出向している例が上がった他、大企業からベンチャー企業へ転職した例、課外活動の例、独立した例、就職して公務員になった例、などから、セクター間の移動に近い経験は既に幅広くなされているという認識を共有した。
○個人へのメリットとして、組織の文化や常識の違いがわかること、コミュニケーションの方法を体得すること、コーディネーション能力が高まること、の効果が挙げられた。
○社会的なメリットとして、出向先での不足している専門性が補えること、組織での変革が進むこと、活躍の場が増えること、が挙げられた
○デメリットとして、戻った後で必ずしも学んだ経験を活かした役割が与えられることではないこと、年次のあがった人材に抵抗があるという事実、終身雇用を前提としなければ成り立たないこと、が挙げられた。
○出向は、出向先のためでもあり、個人の能力開発でもあり、元の組織のためでもある、という意見があった。デメリットに対しては、上司が説明を十分にすること、社会的に人材の流動性を高めること、どんなことでも学ぶ姿勢を持つこと、という指摘があった。

ファシリテーターの感想
○セクター間の移動について、今回の出席者に異議を唱える人はいないことを想定し、疑問を投じて形で議論を深めた。参加者は苦い想いをしたかもしれない。
○大切なことは視野を広げ、多様な人と協働して課題解決できること。セクター間の移動は手段として有効だと確認できた。今回のイベントのように、多様な人と話ができたり、一緒に仕事をしたりすることも有意義だと思う。
○所属している組織や役割から無意識に生じている思い込みやレッテルという「内なる壁」を取り払うことが必要。

文責 crossoverスタッフ
川合 淳一